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学修支援(CSルーム)

合理的配慮について

合理的配慮とは、障害や病気を持つ学生さんが他の学生さんと同じように大学生活を送ることができるようにするために、大学内で障壁となる制度の変更や調整を行うことです。
合理的配慮の申請の主体は学生さん本人です。実際に合理的配慮を提供するのは大学です。

まず学生さん本人からの申請に基づいて申請内容を整理し、その後大学が提供できる配慮の内容について事前に協議を行います。

佐賀大学ではこの協議を“サポートミーティング”と呼んでいます。
申請者(学生さん)と提供者(大学)の建設的な対話を通じて、双方が納得するような合意を作り出すことによって合理的配慮の内容が決定されます。

決定された配慮事項は、大学内の正式文書として発行されます。
CSルームでは、これら合理的配慮の申請から実施にいたるまでのサポートを行っています。
また実施状況や追加の要望などを学生さんと振り返り、その後の配慮の見直しに活かすことも行っています。

合理的配慮が実施されるまでのプロセス

①大学の各窓口で配慮依頼の申請書をもらう

教務課・学生生活課・保健管理センター等の窓口にご相談ください。
当サイトから書式をダウンロードすることもできます。

②申請書に必要事項を記入する

記入の仕方や申請内容がわからない場合は、CSルームにご相談ください。

③学修支援部門(CSルーム)による学生本人・保護者・関係者からの情報整理

④サポートミーティングで合理的配慮の方針の決定

⑤学部長・学生担当理事の承認

⑥配慮依頼文書の作成

⑦配慮依頼文書への申請者本人の確認了承

⑧関係教員・職員への配布・周知と実施

さまざまな合理的配慮の一例

1.入学に向けての配慮

入学前の事前相談、入学式、入学オリエンテーションにむけてなど

2.環境面での支援について

授業や試験時の座席位置の固定、休憩場所の確保、講義教室の調整、学外実習の調整など

3.人的な支援について

学習サポーター(実験授業・語学授業での補助人員)、ノートテイカー、手話通訳など

4.講義方法・研究活動について

授業資料の事後配布、授業のレポートテーマの具体化、対人コミュニケーションを要する課題の代替、公衆面前での口頭発表の代替、ネット授業の優先的な履修など

5.実習について

教育実習先での介助、実習先への情報伝達など

合理的配慮を申請できる対象

合理的配慮を申請できる資格として、現在医療機関を利用している、または過去に診断を受けたことがある学生さんを対象としています。

たとえば、発達障害、視覚障害、聴覚障害、精神障害、肢体不自由、病弱・虚弱(慢性疾患、指定難病など)などがあります。
医療機関を受診したことはないが、障害特性による困り感から申請したい場合も、CSルームに一度ご相談ください。

サポートミーティングの参加者

提出された申請内容に沿って、ふさわしい大学関係者が招集されます。

CSルームのスタッフ、所属学部学科の責任者となる教員、学生さんのサポートを担当する教員、修学に関係する事務職員、学生生活に関係する事務職員などです。

合理的配慮として大学が提供できないこと

卒業要件を緩和したり、講義の単位取得の条件を根本的に変えたりするようなことは、他の学生さんとの扱いと不公平になるため、合理的配慮として認められません。

また配慮の内容によっては、財政面や人的資源などの都合により提供出来ない場合もあります。あらかじめ、CSルームにご相談されることをおすすめします。

申請から合理的配慮が履行されるまでの期間

初めて大学で合理的配慮を申請される場合は、情報の収集や整理、関係教員によるミーティングの開催、文書作成など時間を要します。

余裕をもっておよそ1ヶ月間はみておいてください。
なお、医療機関が未受診の場合は、病院の予約状況などから半年以上かかる場合があります。

合理的配慮の不服申し立てについて

合理的配慮は、申請者となる学生さんと提供者となる大学の双方が納得し合意の上で提供されることを前提としています。

一方で合理的配慮の内容にどうしても納得がいかずに不服があるときや、差別的扱いを受けたときに訴えることができます。
審査機関としてウェルビーイング創造センター運営委員会がありますので、CSルームにご相談ください。

発達障害とは?

発達障害は、生まれながらに脳の特定の機能が思うように動かない状態が原因であると言われています。

生まれながらに持っている器質・体質的特性により、行動面や社会性(コミュニケーション)の面で苦手さをもち、学校や社会での生活上の困難がある人たちを発達障害と言います。

医療機関で専門の医師の診断を受けた場合に、「発達障害」と認定されることになります。

また、発達障害と同じような特性を持ちながら診断を受けない人や、“障害”までには至らないが、同じような困り感を“特性”として持っている人もたくさんいます。

発達障害には、以下の3つがあります。

ASD(自閉症スペクトラム障害)

ASDは、人とのやりとりの苦手さ、空気の読めなさ、こだわりが強いなどの特性が見られる障害です。

コミュニケーションが苦手、社会的ルールに沿って行動することが苦手、見通し不安があり未来のことをイメージしにくいなどの特性があります。
感覚の敏感さや、運動面の不器用さを併せ持っていることがあります。

ADHD(注意欠如多動性障害)

ADHDは、不注意、注意の持続の難しさ、衝動的な行動、多動が見られる障害です。

部屋の片づけができない、いつも時間を守ることができない(遅刻が多い)、計画的に行動することが苦手、そわそわと落ち着きがない、よく忘れ物をするなどの特徴があります。

SLD(限局性学習障害)

SLDとは、読み、書き、計算などある特定の学習作業が苦手な障害です。

字を読むことができても書くことが極端に苦手、簡単な暗算を間違う、レポートやメールでの文章が苦手で決まった形の文章しか書くことができないなど、特定の処理だけに苦手さを持つのが特徴です。

発達障害の特性を持っている人は、自然にコツをつかんでできるようになるのは苦手かもしれませんが、決して「できない」のではなく、やり方のコツを一つ一つ丁寧に教えてもらい練習することで、苦手なこともできるようになります。

また、ネガティブな面だけでなく、人よりも秀でた一面を持っていることもあります。自分の特徴と上手にお付き合いしながら、世界的に活躍している偉人もいます。
発達障害の特性を持っている人にとって、特徴を理解して支えてくれる周囲の人たちも、とても大きな存在です。

自分の生き方を整理して自分自身を理解し、自分のことを周りの人に正しく理解してもらうことは、これから社会で活躍していくための大切な通過点になります。

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